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日语能力考N2读解练习394











小编为大家带来一篇日语能力考N2读解练习与讲解,希望能帮助备考N2的考生做阅读专项练习,攻下能力考阅读大关,不要错过这个系列哦。
心は目に見えない。だから客観的に知ることはできない。ならば、心とか意識なんて面倒なことを考えるよりも、目で見える、定規で測れるものだけを考えることにしよう。そう考える人がいても不思議ではない。 行動主義(注1)心理学と呼ばれるこの流派では、サルやネズミなどにレバー(注2)押しなどの行動を訓練し、そ の行動から動物の心を探っていく。しかし動物に「まずはレバーを押してみてください」と頼むわけにはいかな い。例えば、初めて実験室につれてこられたサルは、そもそもレバーにさえ気づかないからだ。 では、サルにどうやってレバーを押させるのか?ポイントは二つ。ひたすら待つ。そして尐しずつ目標に近づ ける。
例えば、サルが尐しでもチラッとレバーを見たとする。そこですかさずエサを与える。これを何度か繰り返す と、サルの注意が次第にレバーに向いてくる。ここでいったんエサやりを止める。するとサルは、うろつきまわ ったりキョロキョロしたり、色々なことを試し始める。ここが我慢のしどころ。試行錯誤の中、サルの手がレバ ーに伸びるのをじっと待つ。そして手が尐しでも伸びれば、すかさずエサを与える。 こうして、適切なタイミングでエサをやりながら、尐しずつ目標の行動に近づけていくのである。
私はこのやり方を、大学院生の頃、助手の先生に教わった。それは教科書に書いてあるとおりのことだった。 が、実際にやってみると、それは衝撃の体験だった。 エサやりのボタンを右手に持ち、白黒のモニターごしに、サルの行動をじっと見つめる。 私はサルに念じて いた。「振り向け、レバーに振り向け」。伝わらない思いを伝えたい。ふいにサルがレバーに近づく。と、すかさ ず「エサやり」というメッセージを送る。それは紛れもなく(注3)コミュニケーションであった。 この訓練をずっとやっていると、徐々にサルの気持ちがつかめてくる。そして、気持ちがつかめてくると、訓 練は格段に早く進む。行動だけを見よといいながら、その実(注4)、うまく訓練するにはサルの心がつかめていな ければならないのだ。心は行動からしかつかめない。しかしそれがつかめたとき、手の中にサルの心があるよう に思えてくる。そのとき私は、学問の本当に大事なことは、教科書には書いていないこと

を知ったのだった。
(金沢創「心体観測 2009年2月8日付朝日新聞日曜版による)
(注 1)行動主義心理学:人間や動物などの行動を観察して研究する学問。 (注 2)レバー:機器を操作するときにつかんで動かす棒。

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